【星とおひさまスタッフ勉強会】Joyful Communication Part-3

里山学校のスタッフとして、いつも子どもたちに寄り添って下さる優しさ溢れる真鍋さん。
Joyful Communication Part-2のサクラさんとご一緒に、親子でホースハーモニーの初トレーニングにいらして下さいました(息子さんの様子はPart-4でご紹介します)。

始まりはいつも”心を静かに穏やかにする”ことから。

まずはお手本を。(下の写真)
① ルーカスに近づきます
② ルーカスのパーソナルスペース外側で立ち止まります
③ すると、ルーカスが動き出し頭を下げて歩み寄ってきます
④ 「ありがとう。ルーカス」

上の写真の①から④のプロセスは、とてもシンプルですが、この中でも①と②のプロセスが最も重要です。このプロセスに、人の心と体の調和のすべてが凝縮されています。
次に、真鍋さんの様子は?


【心のコンタクト編】
① 静かにルーカスに近づきます
② ルーカスのパーソナルスペースに入らない位置で立ち止まります
③ ルーカスは頭を上げて人を見つめます(この瞬間、人と馬の確かな心のやり取りがあります)
④ そして、ルーカスが頭を下げて人に歩み寄ります
※ ②から④まで、人は立ち位置を変えていません。柵にかけている黄色と緑色のリードが目印です。

下の写真↓、人と馬の表情を比べてみてください。
顔の表情筋のリラックス度がほぼ同じです。つまり人も馬もソフトスマイル。
人も馬も穏やかな目をしています。
心と体がニュートラルな状態のスマイルです。

人と馬の自然な表情

その後、静かに喜びの感情が湧いてきます。
人も馬も喜び満面の笑み。(写真↓)
馬はいろんな表情をしますが、人との調和を感じているときはいつも、こんな表情をします。

ルーカスの口元が緩んでいます

馬に近づくときの、自分とルーカスの「呼吸」の状態。
自分とルーカスの「気」の状態。
心はどこにありましたか? 
心の状態と身体の動作は「一致」していましたか?

おそらく、質問してもすべてが言葉になることはないと思います。
答えはすべてこの写真が示しています。
どうぞ、”感じたまま”を大切に、温めてください。


【リーディング編】
心と心が繋がったあとは、リーディングに挑戦です。
これまでも何度か経験されているので、要領はご存知です。
さらに、横でサクラさんが、タロウさんに真っ正面から向き合っている様子をご覧いただいてますから、お手本は十分ですね。

①~④まで、人とルーカスの歩調も合い、互いにリラックスして歩いています。
⑤で一旦停止して、⑥から⑧でスムーズに発進。

下の写真、途中でルーカスが人を追い越して行きそうになりますが、リードを軽く引いて、二人の歩調を維持します。
二人の穏やかなやり取りは「目」で分かりますね。

真鍋さん:「ルーク、速いよ。一緒に歩こうよ。」
ルーカス:「あ、ごめんなさい。」

二人のやり取りには、下の写真のようなものもありました。
下の2枚の写真の違いをよく見て、比べてください。

左:停まったルーカスに気づかない。
右:ルーカス、しっかりと停止しました。
「あれっ?どうした?」

左の写真は、止まったルーカスに人が気づかずにリラックスして歩いています。
右の写真は、ルーカスがしっかりと停止してしまい、人が前進を催促しています。

右の写真は、人にとって、「気づき」の宝庫です。
1.リードの張りは、上の①から⑧の写真とは違って、緩んでいません。リードの張りが強まるということは、人の心も…張りますね💦。
2.ルーカスが頭だけを前に出して、体は動いていません。つまり、リードの張りに頭だけで反応しています。これは「拒絶」に近い状態です💨。
(※実はこの時、ルーカスもタロウさんも馬場の外のある様子に心が移っていました。)
3.ルーカスの「拒絶」は、人の心にどんな影響を与えるでしょう。
  それは…緊張です💦。
4.それは、人の体のどこに、どのように現れているでしょう。
  それは…肩です💦。
  右の写真は左と違って、肩が上がって力んでいます。

でも、人がほんの少しだけルーカスに向き合う角度を変え、 深呼吸により肩の力を抜くと、また二人は「我に返ります」。

互いにリラックスできました。
人のリラックスは、馬にとっては万能の安心材料です。
二人とも、さっきまでの緊張はどこへやら~。

歩調もぴったりと合って、共に歩き始めます。
お互いに緊張が解けた瞬間の気持ちを、どうぞ大切にしてください。
そして最後はやっぱり… 
こうなります。↓

ルーカス:「ありがとう。マナベサン。」
真鍋さん:「こちらこそ!ルーク、ありがとう。」

伝わるコミュニケーションはもちろん嬉しいけれど、「伝わらない…」それもひとつのコミュニケーション。
「いつまでも」繋がっていることよりも、「いつでも」繋がれること。
それがたぶん「自信」と「信頼」に繋がるのではないでしょうか。

これが、この日のルーカスからのギフトでした🎁。

【番外編】
「フォースと共にあらんことを」(スターウォーズ、ジェダイの騎士です!)
手のひらをルーカスの腰にかざして、ルーカスに試したら
「!!!!」
おぉぉ、通じたぁぁ!

目には見えない「フォース!」で動きました~~感動!

       真鍋さん、次のトレーニング相手はボクですよ~♪


「待ってまーす!」
タロウさんより

【真鍋さんよりご感想を頂きました】
寒さで顔が引きつっていましたが(汗)心はあたたかくなるホースハーモニーと学びをありがとうございました。
ルーカス君といると、自分の心の揺れをよく感じることができました。
自分でも気がつかない揺れにも反応して、歩みが止まったりしましたが深呼吸してニュートラルに戻ると、また歩み寄ってくれるその繰り返し。
ホースハーモニーを通して、すぐにニュートラルに戻れる自分でありたいと思いました。
スタートラインに立ったばかりですが、これからもご指導よろしくお願いいたします!

【スタッフより】
そうですね。「心の揺れ」ってありますよね。
「揺れ」は人にも馬にもありますが、人馬の間にハーモニーが生まれると、その「揺れ」がどんな「揺れ」になるのか。
次回は「ニュートラルと揺れ」について、タロウさんと一緒にやってみましょう!
私たちもとても勉強になりました。
ホントに寒いなか、ありがとうございました。

☆次回の「Joyful Communication Part-4」では、息子さんの様子をお伝えします。

※本ブログへのお写真掲載とお名前公表につきましては、ご本人様より、ご承諾を頂いております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です