星とおひさま葉山里山の学校 今日この頃(16)

これ、なーんだ?!
ヒントは、馬!

分かった人は、かなりなお馬さん好きですね!
これは、「夜目(よめ)」と言います。
馬の前肢の腕節、後肢の飛節の内側にあるグレーっぽい角質のことです。

目とは関係ないのにこんな名前を付けられたのは、昔の人は、暗い夜道でも馬が器用に溝や水たまりをよけて歩くので、きっと足元にも目があるに違いない!と思ってこの部分を夜目と名付けたそうです。

正式な学名として日本では木にとまっているセミに見立てて「附蝉(ふぜん)」とも呼ばれますが、英語圏ではChesnut(栗)と言います。フランスやドイツでも栗に当たる単語で呼ばれています。一頭ずつ指紋のように模様が異なるので、馬を見分ける手段として利用している国もあるそうです。

馬は元々5本の指がありましたが、進化の過程で中指のみで身体を支えるようになりました。この夜目は親指が退化したものではないかと言われています。※諸説あります。なので「夜目」自体が何かの役割を持っているものではないようです。

ちなみに、この夜目は角質であるだけにたまにポロッと取れるんです。たまたまキレイに剥がれ落ちたので、皆さんにご紹介しました。
ちなみにルーカスの夜目でした~🐴。

大きさはこんな感じ↓

それにしても、これを「セミ」に見立てるとは、日本らしい感性だなぁと感心しました~。