2月24日(日)、北風もなく、晴れて穏やかなお天気に恵まれて「大人のための里山学校 Vol.7」が行われました。
【セミナー編】
昨年8月から始まった里山学校でのコミュサポ講座全7回🌈。
第1回目の「なんでも一番、正義の味方レッドくん」から始まり、
第2回目「心やさしいオレンジさん」
第3回目「いつも忙しい人情家のイエローさん」
第4回目「繊細なきちんとさんのグリーンくん」
第5回目「孤高の天才アクアさん」
第6回目「ゆっくりおおらかブルーくん」
そして、第7回目となる今回は最後の色、「甘えん坊のさみしがりやパープルさん」でした 。
パープルさんは、他の色の子どもたちとはその特性がちょっと違います。
他の色の子どもたちは、その特性が生まれ持ったものであり、個性であるのに対し、パープルさんは生まれてからの「環境」が大きく影響しています。
星山先生のお話しは、赤ちゃんの「泣く」というシグナルは、お腹が空いた、抱っこしてなどの他にも様々な意味があることから始まり、ジョン・ボウルビィ(英国:John Bowlby)の「早期母子関係理論」も交えて、赤ちゃんのシグナルに対するお母さんの応答が、赤ちゃんとの間に母子相互作用を生み出し、豊かな信頼の感性や愛着の心が育まれるということを、具体的な事例をもとに続きます。そこから、
・パープルさんの特性の環境的な要因・背景の理解
・パープルさんを癒す方法
と、どんどん進み、そのお話しを聞きながら、我が子が赤ちゃんだったころを思い出すお母さま方…(-_-)。
今にして思えば、赤ちゃんのシグナルに対して十分に応答できたことや足りなかったこと、本音はかなりしんどい時もあったこと。でもやっぱり幸せだった日々。
いろんなことを思い出して、星山先生とお母様方がお互いに「うんうん。そうそう!」と、思いがけず我が子が赤ちゃんだったころの小さな手や、その小さな手で指をぎゅっと握られたときの幸せ感、お母さんを見つめる目、ただただ甘いその匂いを思い出させてくれる、我が子への愛情をたくさん感じ合えるひと時でした。
【その頃、子どもたちは?編】
お母さま方が熱心に星山先生のお話しを聞いているすぐ横で、子どもたちは真剣に「パラシュート作り」に没頭しています。あまりに真剣かつ静かなので、そこに居たことを忘れるほどでした💦。
作業台の上で二次元の制作活動✂✐。
これが完成するとそこに待っているのは3次元の世界。
さっそく飛ばしてみます!
【フィーカ】
日常生活での様々な思い、子育て、人間関係。
星山先生と参加者のみんなで思いを共有し、七色の子どもたちの理解を深めることが、そのまま日常の人間関係に応用できる不思議。
「そういう考え方があったかぁ、その手があったかぁ。」
そうこうしているうちに、なんとなく、自分自身が見えてくる不思議。
里山学校でのフィーカの時間は自然のなかでのフィーカなので、鳥の声を聴きながら、緑を感じながら開放感たっぷりの特別な時間ですね☕。
【ホースハーモニー編】
今回は、月に一度のタロウさんとルーカスの削蹄の日と重なってしまい、さらに装蹄師さんの到着が予定より大幅に遅れてしまったため、ホースハーモニーの時間が不十分になってしまい、参加して下さった皆さまには大変申し訳ございませんでした。
装蹄師さんが遅れていらっしゃった理由は、タロウさんとルーカスの前に削蹄にあたったポニーの母娘の蹄のケアに時間がかかってしまったからです。
2頭とも重症の「蹄葉炎」という病気で、蹄が体を支えるのが困難な状態です。
凄腕で馬思いの装蹄師さんは、心やさしくて頼りがいのある女性獣医師(タロウさんとルーカスもお世話になっている名医です)と一緒になって、最新の技術でこの母娘の蹄の治療(メンテナンス)にあたっていらっしゃったのでした。
下の写真は装蹄師さんが蹄の手入れをする様子を、じっと見つめる子どもたち。
削蹄も終わり、やっと馬場に出ることができたタロウさんとルーカスのおやつタイム🍃。
上の子どもたちの写真での、その「目」と「たたずまい」を見てください。
装蹄師さんの真剣な仕事ぶりに、瞬間的に引き込まれて見入ってしまう男の子たちと、飼い葉桶に頭を突っ込んで、無心に干し草を食べるルーカスの様子を静かに見守っている女の子。
どちらも、子どもたちの感性がさえぎられることなく、すっと現れている瞬間です。
ホースハーモニーは、馬と心が調和すること。
この子たちの姿そのものなのです。
大人はと言えば…
上の3人の方々の共通点は、
・いつもリードをゆったり持っていること。
・視線が優しく、穏やかで、静かなこと。
・体がリラックスしていること。
つまり「優しい」状態であること。
やっぱり、すっと現れていますね。
さえぎられることのない感性が。
ホースハーモニーは、馬と心を調和させること。
大人も同じ。この姿そのものなのです。
ルーカスとの一体感はいかがでしたでしょうか。